6.6 正味財産増減計算書
1 正味財産とは何か?
正味財産増減計算書は「当該事業年度における正味財産のすべての増減内容を明瞭に表示したもの」です。
管理費や修繕積立金の繰越金合計、つまり累積余剰金(積立金)を正味財産 ( net assets )といい、 貸借対照表では資産と負債の差額で示されます。 正味財産は企業会計における自己資本に相当します。
正味財産増減計算書は、この正味財産 が期間内にどのように変化して年度末の残高になったかを示すものです。
正味財産増減計算書の前期繰越正味財産は、前事業年度末の貸借対照表上の正味財産の額及び当期収支計算書の前期繰越額と一致している必要が あります。
新会計基準(平成16年度改正基準)の作成当局の解説によれば、「正味財産増減計算書は企業会計における損益計算書に近い計算書であり、この方法を活用することによって、 公益法人会計基準と企業会計基準の二本立て計算の煩雑さを解消し、本基準の適用が収益事業を行う法人にも拡大されることを期待している。」(内閣総理大臣官房管理室編、財団法人公益法人協会発行、「新公益法人会計基準の解説」)と述べています。
このように、営利、非営利(パブリックセクター・プライベートセクター)に垣根を作らないセクタ-ニュートラルの思想が会計の新しい流れになっていきます。
2 記載の要点
(注) 正味財産増減計算書の様式には、ストック式とフロー式がありますが、本頁の正味財産増減計算書はストック式で示しています
(1) タイトル「(一般・特別)会計正味財産増減計算書」
(2) 事業期間 自 平成○年○月○日 / 至 平成○年○月○日
(3) 管理組合名称
(4) 単位:円