国連「共同住宅管理指針」概要と目次  【前頁】  付録11 管理組合の点検業務管理表  > 付録12 点検カード(Activity cards)
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付録12 点検カード(Activity cards)
    (ANNEX XII Operations management - operational activities)

 はじめに

 ※免責事項
   このマンションNPOのHpでは国連発行文書(UNITED NATION PUBLICATION-ECE/HBP/198)の
   内容をご紹介しています。同文書の日本における公式の文書ではありません。
   また文中の翻訳表現は権威ある公式の翻訳ではない事をお断りしておきます。(マンションNPO)

点検カード(Activity cards) ・ 見 本

1.点検活動の詳細 (Specification of operational activities)

 「付録11 管理組合の点検業務管理表」 の「点検対象」に登録されているすべての点検対象品目は、
点検カード(Activity cards)の記載に従って、規定の各点検周期で点検が実行されなければなりません。

このカードは日々の活動に用いられます。

2.責任 (Responsibility)

管理者/理事会または権限を与えられた人は、この点検カード(Activity cards)の記載内容に責任があります。 管理者/理事会は、この点検カードに承認の署名をしなければなりません。

3.点検カードの作成 (Preparation of operational activity cards)

点検カードには、点検業務管理表に記載の点検作業番号、点検対象、さらに、 その実際の点検作業の詳細を記載しなければなりません。

点検カードには、作業頻度ごとの担当者または、作業責任者を記載します。 また、作業頻度も記載します。
作業詳細については、実務的なノウハウをベースに、技術的な説明、法令の規定などの情報を 記載します。
点検カードはまた、これらの参考資料にもなります。


(訳注)

1. この点検カードの使用方法及び各項目の詳細な記入内容は、第3章.[管理と運営] 第3部 [運営]
の中で、(b) 検査報告書(e) 点検活動の指示書と報告書(g) 計画修繕活動 に記載があります。

 東欧がソ連邦から独立したことで、鉄道や公営住宅などが私有化され、国家の強制力を失うことで、
 設備の維持管理が全く顧みられなくなっている背景があります。

「点検しているかどうかではなく、点検の質を評価できるシステム」が必要です。
日本では、昇降機がこのレベルで管理しており、ビッグデータの解析にも使われています。
しかし、防災設備や昇降式駐車場設備等での点検レベルはまだそこまで行っていません。

分譲販売会社と系列関係にある管理会社が、年一回の建物・設備の定期調査を受託して、 高額の調査料を取ってますが、親会社に不利な指摘はしないのは当たり前で、報告は適当です。 大規模修繕で、独立した第三者の建築士が、何年も前からの不具合を指摘して、始めて、 今までの管理会社の検査はなんだったのかという例が多いです。

(2021年5月26日初版掲載・随時更新)